Q鹿角の思い出
A鹿角市は秋田県ではあるが青森の影響も強く受け良い鶏も多い。  駅前に声良鶏の銅像がそびえたち、「声良鶏のふるさと」を打ち出している。  

Q危険な時期
A衣替えの季節になった。  今の時期は1年の中で最も輸送事故がおきやすい。  発送時は気温が低く湿度も高くないのに輸送中急にあがることも多い。  また鶏も高温に体が慣れていないので真夏より事故が起きやすい。  注意して荷造りをする必要がある。

Q性差
A性別による行動の違いは米国の方が調査し、本で発表している。 「ビヘイビア オブ ワイルド ファウルズ」という本が1例。

烏骨鶏の性差は少ないと思われる。 雛の時性行動の真似毎をして人間の手などをくわえる行動に出る場合があるが、少ない。 他の品種に多いようである。 軍鶏に見られるように雌の闘争性まで強くなり雄と同居できないこともない。

>雛の羽毛の生え具合は雌雄と何か関係があるか?
回答
雄の冠毛はオールバックのように後ろへ流れるのが標準とされている。 雌は四方に向かい伸びる。

>一部の雛で、雛同士が向かい合ってジャンプしながら 胸を突き合わせる行動が見られる、これも性別と何か関係があるか?
回答
特に性別とは関係の無い行動で軍鶏などの場合は本格的な喧嘩を誘発する場合が多い。

>大学で雛を育てたときは、雄雛のほうが活動的にみえたのですが、実際そうなのか?
回答
そういう傾向は強いかも知れない。

Qハエ対策2
Aハエ対策はベイト(疑似餌)が適している、スプレー式殺虫剤でも良いと記載したが、最近のスプレー式殺虫剤の成分は忌避作用(昆虫が嫌う)が強いので他の薬剤を使うほうが良いようだ。 今入手しやすい薬剤を研究しているのでまた掲示予定。

Q小穴彪
A長野県が生んだ偉大な先輩小穴彪氏が亡くなって50年過ぎた。  全日鶏を作り、研究熱心な人々を集めた業績は素晴らしい。  前例の無い状態から「日本鶏」を確立していった努力に頭が下がる。

Qシルキー交配鶏の冠色
シルキー(雄 冠が紫色)と在来鶏(雌 冠が黒色)の交配を行ったが雌は100%黒色、雄は赤色と黒色が現れた。 比率は赤色が多く生まれた。 もともとシルキーに在来鶏の血が50%入っているのではっきり分からない。 現象は優性形質に見える(赤〜紫)がよく分からない。 雌も今のところ黒色だが産卵開始するようになったとき変化する可能性もある。

Q2黄卵の受精
A2黄卵が受精していた。

Q懐かしい思い出
A4本脚の鶏について書いたら鶏友がやはり4本脚の鶏が掲載されたURLを教えてくれた。

Q孵化の介助法
A嘴打ちが始まって24時間以内に生まれてこなくて、48時間にもなる場合人間が介助する場合がある。  風呂の温度程度の熱さの湯に嘴を除いた部分を漬け殻を除去してやる。  へその緒に似た部分はくるくる捻り出血を防ぐ。  捻れたらその部分で切断する。  ティッシュで水気を取りフランキに戻してやると良い。  完全に乾き脚がしっかりしたら育雛器に移す。

Q害獣
A害獣よけには犬が有効。  犬なしで試しにプリマスロック種を10羽ほど放して見たのだが夕食をとっている僅かな間に全滅させられた。  ほんの1瞬の隙を見逃さない。  油断大敵である。

Q臭い対策
A臭いの対策に市販(ホームセンターなどで買える)の○○菌を使って効果を上げている方がいる。  ○○菌は一度購入すれば自分で継続培養できるので都合が良い。  自分で探した菌でも消臭効果が有ればそれで良い。  結構街中でも大丈夫のようである。

Qハエ対策
A対策はベイト(疑似餌)が最も簡単で効果的である。  方法は簡単で飼料に水を加えさらに殺虫剤(何でも良い スプレー式殺虫剤(無臭)を吹きつけても良い)を加える。  砂糖を加える場合もある。  ハエの屍骸が増加したら取りかえる。

Qカルシウム過多
Aカルシウム過多(育成鶏や雄鶏に採卵用の配合飼料をそのまま与える)の場合脚弱が出るなど障害になる場合がある。 尿酸沈着症と呼ばれている鶏病に成りやすい。

Qコクシジウム
Aコクシジウムが発生した場合サルファ剤などで対応する。  例えばアプシードソーダ散(10倍散)の場合餌1kgあたり5−10g  3日間投与する。  引き続きロイコチトゾーンの予防に餌1kgあたり0.25−1g混ぜれば良い。  秋ニワトリヌカカが出なくなるまで投与すると良い。    中雛の配合飼料で対策されていれば不用。  1円玉の重さがちょうど1gなのでこれと紙コップなど利用して天秤ハカリを作っておけば便利。  尚獣医師の処方が必要なので相談すると良い。  急性型の場合コクシジウムを放置して置くと全滅する場合がある。

Q4本脚の鶏
A4本脚の雛が生まれ、大雛まで育ったことがあった。  もう少しで初産だったのだが淘汰されてしまい惜しかった。

Q風卵他
A黄身が入っていない極小卵は「風卵」とか「雄鶏の卵」と呼ばれる。 眼が青いのは声良鶏には多い。 軍鶏の眼にもたまにある。 脚が黒いのはMlの影響なのかFmなのか他の作用なのか研究を要する。

Q1石4鳥
Aブラマ雄の遺伝様式をS/s,Co/co、雌をS/−、Co/coとしている。 これによりライト(ヘテロとホモが2:1)、バフ(ヘテロとホモが2:1 雌のみ)、シルバー、ゴールド(雌のみ) が全て生まれる。 種鶏1ペアで4内種が得られるので都合がよい。 もう1羽の雌にCo/Coのホモを使っているのでCo(ホモが1/2)も採取できる。

Q2重卵
A2重卵は卵の中に正常な卵(殻付き)が入っている珍しい卵だ。 13年間で1個見られた事はラッキーかも知れない。 卵2個分なので非常に大きく2黄卵の比ではない。

Qラベンダー
Aシルキーの青い羽色はラベンダー遺伝子が原因の場合がある。  ポーリッシュもBl/blでなくlv/lvなら面白い。  この場合目的の色がでるまで最低2代かかるが綺麗な色に出る 。  若し1代目で真っ黒な鶏が生まれても大切にする。  もう1回ポーリシュを交配するか兄妹(別系統を作っておけば近親交配をある程度避けられる)交配をする。  糸毛も劣性遺伝なのでポーリシュは1回交配するだけが良い。  Bl遺伝子だったら優性なのでセルフブルーなら簡単。

Qシルキーの人気
A愛鶏家ばかりではなく一般の人も含めて人気投票をしたらシルバーのシルキーの人気が一番だった。 白色のシルキーの人気も高かった。 最初1羽だけしかいなくて日本の在来系統を交配し出来た仔同志を交配して劣性の鷹膝の鶏をやっと得た場合もある。 肉髯種が最初の鶏だったので、毛髯種にするには多大の苦労をした。 いまは肉髯種、毛髯種とも存在している。 ブラックヘッドやラベンダーのような形質を持っているものもいる。 品種間交雑に全く抵抗のないヨーロッパで発達した品種だが、好まれる点では日本も変わりない。

Q鷹脚とは?
A鷹脚(たかあし)とは腿に生える翼のような羽毛。 鷹膝(たかひざ)と呼ぶ場合も有る。 ブラマやシルキーによく見られる。 英国では禁じていることが多いが隣のドイツでは必要とされている。 少なくともドイツ系のブラマやシルキーには生えている。 日本では審査標準を作成する際、英国や米国の標準を参考にした為烏骨鶏のように禁止している。 今は審査員も禁止を見逃す(意識的に)場合もある。 中指まで脚毛が在る。 このHPのトップの写真を参照。 ラベンダーの雄が鷹脚。

Qドイツのブラマ
Aドイツのブラマは背の高さ90cmは楽に越え、横幅や長さも大きく、羽が深い。 現在日本で見ることの出来る「ブラマ」の倍はある。 クリスマス用に育てている。 その千羽ほどの中から選抜するので大きい。 ライトとシルバーダークは大きい。 ゴールドダークは少し小型。

Q超簡単フラン器
A家庭用の温源が温度調節器を内蔵利用しているので便利。 内蔵の温度調節器が40℃前後なのでどれも具合が良い。 マット、電気あんか、ペットヒーターなど。 微妙な温度調節は下に敷くタオルの厚みで温源からの距離で行う。 大きい卵、小さい卵による微妙な調整もタオルの厚みで出来る。 スーパーなどで無料で入手できる発砲スチロールの箱を容器や保温に使えば良い。

Q投稿写真
A坂本さんから幌鶏(復元中)の写真を頂いた。 どうぞご覧になって下さい。 遅れて済みません(ペコリ!)

Q中国の烏骨鶏
A中国でも烏骨鶏は多く飼育されていて知っている人も多い。 日本の系統より少し大きいものが多いようだ。
Q烏骨鶏の頭骨隆起
A烏骨鶏の頭骨隆起は以前から報告されており直接ポーリッシュの影響を受けたか否かは今となっては不明。 もともとこの形質は常染色体上の優性遺伝子により発現するので取り込みは簡単。 ポーリッシュも古くから飼養されているのでこれから取り入れた可能性も有る。 シルキーよりは烏骨鶏の頭骨隆起の公表が早い。 まあ同じ遺伝子ができることは稀なのでつながりは有る可能性が高い。

Q大和軍鶏の後継者
大和軍鶏の後継者になる人を求めている。 非常に難しい鶏だが魅力は多い。

Q烏骨鶏の思い出
A烏骨鶏は私が中学生(2004年の35年ほど前)の頃は肉髯(にくぜん)のタイプが多かったが現在は毛髯(もうぜん)種が多い。 毛髯は優性遺伝をするため簡単に取り入れられるのが原因かも知れない。 毛髯種では顎垂(あごだれ)を持つものがいる。 黒色種に多いようだ。 頭上隆起を持つものもいる。 これも常染色体の優性遺伝子によるもののようだ。 毛冠の長さを長く見せるとしている人もいるが無関係のようにも見える。 毛冠も豊富すぎると眼が見えなくなって良くない場合もおきる。 難しい面が多い品種だが時代と共に変化はしている。

Q烏骨鶏
A天然記念物の立場を考えるとシルキーなど外国種と交配しないで保存するのが適当だが、品種をさらに改良するためには異品種の交配も有効。 難しい問題ですが品種の向上を図ることも大切なことと考える。 審査標準も常に変化させるべきものとお考るべき。

Q声良鶏の爪
A声良鶏の雌の爪色が中指だけ白色、他は黒色なのを、大館のYさんが標準にしたいと言っていたのを思い出す。

Q大量虐殺
A病気だといって大量虐殺するのは許せない。 280羽に1羽の割合で死亡することが高病原性ならもっと死亡率が高い鶏群は超病原性のウィルスに侵されていることに成る。 野鳥が罹患してもその区域の野鳥を全滅させるわけでない変な法律は不思議だ。 税関で鶏は持ちこみ禁止にするがキジはOKとする法律に似ていなくもない。 不可解な点が多い。

Q孵卵器の思い出
A購入した平面孵卵器ではなかなか孵化しなくて、梅雨どきに軍鶏の卵がやっと孵化した。 今は自動転卵器付きの小型孵卵器をつかっているがとても足りない。 金網を作って有るので個別孵化(ハッチャー)に使っている。 色々手製孵卵器を試したが中古品店で100円で購入する「電気アンカ」が今のお気に入り。 たった100円で孵卵器(セッター)が製作できる!

Q高温障害
A市販されている孵卵器は日本鶏には少し高温のようなものもある。 低温の時期は比較的少なくてもこれから夏に向かい増える。 系統的には近交系に多いように見える。 声良鶏の様に孵化率の悪い系統に多い。 ガムテープを指に巻いたり、脚裏に張りつけたりして矯正する。 脚が開いた場合は両脚にテープを回して矯正する。 フラン器の場合少し温度を下げて見る。