Qポーリッシュ交配
A在来烏骨鶏にポーリッシュの雄を交配する場合がある。  冠毛を豊富にする目的で交配している。  頭骨隆起もこうして導入されたかもしれない。

Qなにわ式ハエトリ器
Aハエが地域により近寄らない場合もある。 餌も肉・魚・魚の内臓と臭いの強いものを使ったのだが効果が無い。 ハエは一度数万の内1ペアでも生き残ると抵抗力が生まれる可能性がある。

Q五月蝿い
A「五月蝿い」と書いて「うるさい」と読むようだ。 旧暦にすれば五月は現在では梅雨どきの六月にあたる。 ハエは早い世代交代で生き残りの子孫は薬剤抵抗力が就きやすいと思われる。 農業用の薬剤で有効なものがあると思うが一般に入手し易いことが条件。 地域によっても抵抗力に差がある。 薬剤が研究された時期と現在とは異なる結果になる場合が多い。

Q中雛の餌
A中雛の餌でサルファ剤が含まれている場合がある。 この場合は自分で添加しなくても良い場合がある。 若し何か薬品らしきものが含まれていたら検索して見ると良い。

Q種の違い
Aかっては病気の原因や寄生虫(魚から寄生する例外もある)は移行しないとされた。  理由は「体温が異なるため」とも教わった。  現在、「鳥の病気が人間にもうつる」事例が報告されている。  外部寄生虫が人間にも噛み付くことは多い。  ただし繁殖はしない模様。

Q巨大軍鶏の性癖
A巨大軍鶏が動くものすべてに反応するので、集卵するのが大変である。 生んだ状態では動かないので無反応だがいざ集めようとするととたんに反応しつついて来る。 結構力があるので卵は微塵になる。 他にうまく気をそらせば良いのだがなかなか難しい。

Qトリサシダニ
Aトリサシダニの場合なかなかしぶとくて忌避作用のある薬剤を使用しても逃げて行かない場合が多い。 この場合は集中して寄生する総排泄腔の腹部側部分に薬剤をつける必要がある。 移動範囲の広いハジラミなどは逃げて行くようだが…

Q銀笹・金笹
A銀笹・金笹の羽色を決定する遺伝子はERでe+やeyより優性なので比較的容易に取り込むことができる。 例えば好みのタイプの小軍鶏がいればその鶏が野性型でも柏型でも交配すれば最初の仔から目的の銀笹か金笹を得ることができる。 あとSかsを意識すれば銀笹か金笹を決めることができる。 例えば赤笹の雄と銀笹の雌の場合雌の仔は金笹、雄の仔は銀笹(肩に赤みがさす場合が有るがこの遺伝子が作用すると黒色になるので目立たない)になる。 その逆の交配では雌雄とも銀笹になる。 いづれにせよ比較的容易に目的のタイプに銀笹・金笹の遺伝子は取り込める。

Q外部寄生虫駆除
A外部寄生虫の駆除は意外に難しくて、死滅するのではなく逃亡するだけだと考えたほうが無難かも知れない。 ガス状のものが噴出すタイプを使ったり、粉剤を一面に使ったりする方もいる。 注意しなければいけないのは寄生虫の卵はしぶとく、駆除するのが難しいので孵化してから再度駆除する必要が有る。 残効性が高いバイチコールが効果的なのはこのためでも有る。 昔から使っている木タールなども効果的ですね。

Qバランス
A飼育鶏の防疫と外部鶏導入のバランスをとるのは難しい。 例えば直接相手に触れる軍鶏などは抗病性にもある程度優れているが結構闘技のシーズンがたくみに決められて対応している。 恐らく経験的に決ったものと思えるが品評会なども桜がさいて鶏病の危険性が下がる時期に行われる場合が多い。 但し慢性呼吸器病などは夏季でも伝染しやすいので注意が必要。 いづれにしても外部との交流は近親交配を防ぐためにも必要なのでバランスを考え行うことが大切である。

Q授精方法
A人工授精はコツを掴めば簡単に出来るようになる。 個体差が大きいので出やすい鶏を探す。 雌は産卵中でないと総排泄腔が反転しない。

Q手がけ
A手がけは人間が手で雌を支え、交尾の際雄がバランスを崩さないようにする技術。 交尾欲が少ない鶏の場合は1時間〜半日雌雄を分けておく場合もある。 雌雄しばらく分かれていたほうが交尾欲が出る。

Q授精期間
A種を付けその時に未だ排卵していなく、授精後しばらくして排卵が起きたケースの場合、受精卵を翌日に生む。  授精時すでに排卵している場合は翌々日に持ち越される。  期間は烏骨鶏の場合長いようなことを云う場合もあるが、品種より状態が影響するほうが多い。  授精期間は2週間と云っている場合が多い。  日本鶏の場合1週間という場合も多い。  実際に行って見ないとわからない面もある。

Qシルキーの冠色
Aシルキーと在来鶏の交配種で冠が赤色のものがあると記載した。 調査を続けたが、常染色体上の優性遺伝で繁殖に関わるホルモンが豊富な場合赤色が発現すると考えられる。 結局、在来烏骨鶏はその遺伝子をホモに持っているので生涯黒いと思うが、羽色が黒色か白色かで差もある様だ。 もちろんFmはホモに持っていることはいうまでもない。 今後さらに調べていこうと思う。

Q鶏友
A鶏友を持つことにより近親交配を避けられる事にもつながる。  情報交換も出来る。

Q孵卵中の注意点
A卵にヒビが入った場合バンソウ膏などのテープを貼って補修したり、卵殻膜が傷ついてなければそのままでも孵化する時も有る。 「リゾチーム」と呼ばれる物質が細菌などの浸入と闘う。 うまくブロックするか浸入を許すかはやって見ないと分らない面も多い。 細菌などの浸入が多い場合卵殻が破裂する場合もある。 フラン器の箱の容量が大きければ酸欠は大丈夫。 2酸化炭素も殻を脆弱にする為ある程度は必要という意見もある。 卵の発育が停止したかどうかは検卵して中身が血色良かったりおよぐのが見えれば大丈夫。 検卵器は、安い懐中電灯の先端を黒い物で巻き、サイドから光が漏れないように加工すればよい。 簡単には黒っぽい靴下を懐中電灯の先端に巻きつけるだけでもよい。

Qオーエフ水溶散
Aオーエフ水溶散はタイロシンの効果が低下した時単独または合剤として使用する。 その他原因が良くわからない鶏病の場合や喧嘩の後や下痢が止まらない場合など広範囲に使用する。 雛が原因不明でよく死ぬような場合効果的な場合がある。 用法は飲水1lあたり1〜2g(1円玉 1個〜2個の重さ)溶かせば良い。 3日間与えるのは基本通り。

Q桜碁石
A桜碁石は遺伝様式が不明である。 Mo/?と考えられるが大雪班の場合エクスチェッカーと似ている。 雛の初生羽が白勝ちで後頭部に茶色の斑紋がある。 これが黒色の場合「碁石」だが優劣関係について記載されたものを見たことがない。 恐らくEシリーズ最上位または2番目のEまたはER(銀笹または金笹)の場合「碁石」で、 ey/eyの場合「桜碁石」と想像するが発表されていない。

Q信州唐丸
A信州唐丸なる鶏が「発見」されて久しい。  地方紙が結構騒いだ時期があった。  全体に小国型の黒い鶏で東天紅鶏を黒くしたと思えばよい。  耳朶は赤色〜黒色である。  もう何年も経過しているが公園で保存されている。

Q探し物の書籍
A「The Behaviour of the Domestic Fowl」(D.G.M. Wood-Gush著 1971刊)  大学の図書館の洋書コーナーで見つかった。  わりと小さ目の本(A4版の半分位)で、背表紙は緑色。 (カバーの写真は赤色野鶏)著者はイギリスの方。  中身は全部で147ページで、ところどころ挿絵が入っている。  鶏の感覚や行動、学習のことなどについて書いてある。